ナイス・エイジ

  • 白水社 (2000年9月1日発売)
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本棚登録 : 29
感想 : 5
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ユリイカの臨時増刊号に触発され、古本で購入後本棚の肥やしとなっていたこの戯曲を引っ張り出してきたのが4日前。ナイス・エイジといえば無論YMO、しかし実際に劇中で使われたのはデキシード・ザ・エモンズによるカヴァー・ヴァージョンらしい。ナイロン100℃の演劇をただの一度も観ていない自分のような者にこの戯曲を云々する資格はなさそうだが、様々な時代を縦横無尽のイマジネーションで駆け抜けた最果てに待つ虚無的な幕引きは強烈な印象を与えてくれる。何も変わらず、凡てを忘れ去ってもなお、それは〈素晴らしい時代〉なのだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本人作家その他
感想投稿日 : 2015年10月16日
読了日 : 2015年10月16日
本棚登録日 : 2014年12月28日

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