非色 (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社 (2020年11月5日発売)
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本棚登録 : 1518
感想 : 115
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読書会 課題図書

ずっと昔、読んで衝撃を受けたことを思いだした
あの時よりも「非色」の意味が胸に迫る
復刊されてよかった
今も新しい

ニグロに対する日本でのそしてアメリカでの差別
しかもまだ下層とされる人々がうごめいている
「戦争花嫁」と言われた女性を描くことによって
まざまざと映し出す現実
笑子の前に進む力に救いを求めて読み進める
そして、ラストの決意

文壇では「大衆的」だとあまり評価されなかった有吉佐和子 すごい作家だと改めて思う

世界で日本で 私の中に
この差別
一体何ものなんだろう

カバーのイラストの赤い心臓が胸をつく

≪ 色でない 差別の現実 それはなぜ ≫

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 一般書
感想投稿日 : 2022年12月23日
読了日 : 2022年12月23日
本棚登録日 : 2022年12月23日

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