かの有名な『かもめ食堂』の撮影期間一ヵ月と、帰国までの数日間。片桐はいりさんが感じたフィンランドを詰め込んだエッセイ。
北欧の夏に降り注ぐ太陽の光と、ひんやりとした空気を感じる。映画、エッセイと続けて触れたら、心と時間の流れはフィンランドに。
片桐さんの旅遍歴を交えながら語られるので、たくさんの国を歩いた気分にもなる。日本での話だが、マッサージでの親ガメ子ガメ譚は吹き出してしまった。
私たちが日本で、「狼の群れ」の中で一秒も無駄にはしないと過ごす今でも、世界の違うところでは、「薔薇色の顔の人々」がゆったりと過ごしているのだろうか。
旅に出たくなる。
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- 感想投稿日 : 2021年10月10日
- 読了日 : 2021年10月10日
- 本棚登録日 : 2021年10月10日
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