老人をなめるな (幻冬舎新書 667)

著者 :
  • 幻冬舎 (2022年9月28日発売)
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感想 : 12
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第一章 なぜ高齢者になって住みづらくなったのか
第二章 体が不自由な時は頭を使う
第三章 「年寄り」にならない人はいない
第四章 年を取るほど、お金は重要
第五章 高齢者よ、街に出よ!

第2章P80意向の内容が心に残った。
  子どもが親の介護をするのは当然ではない。
この固定観念は親のわがまま。子供が親元を離れている場合、その子が介護をするとき、離れていた先の生活を捨てさせることになる。しかし、いざ介護される側になると、子どもに頼ってしまう。心細くなるし、判断力も鈍ってくる。配偶者に先立たれると余計寂しくなり子供を呼びたくなる。元気な時は子に頼りたくないと言っていたけど、いざ元気でなくなると・・・。
 著者は、以下のように書いていた
それは決して格好いいものではない。若いころから孤独に慣れよ
 この孤独、家族がいるのが当たり前の生活の中でどうはぐくむのだろうか?最終章の、街に出よ!につながるのかもしれない。
 親は子から与えられた喜びを思い出せ。
 固定概念の根底には、「育ててやったのだから」という考えがあるらしい。育ててもらった恩を介護で返せ。これはおかしいと指摘している。育てる中で多くの喜びを得たはず。与える途中で多くの喜びをaji合わせてもらったではないか、とされていた。
子どもは親のもの、一生責任を持つという考えは、子離れできず、子どもの自立を妨げる。
子どもは自分を知っている。家族外の介護者は自分の好みを知らず説明するのがめんどい。と思っているかもしれないが、子どもと離れて生活している場合は、好みの変化を子が知ることはない。親は自分の好みを知らない、なんて親不孝な奴。子は今までの努力は何だったの?(ちょこちょこ顔を見せていたのに)と疑問に思う。こんなに不幸なことはない。

第3章P131以降
最高の人生を送る秘訣は、自分の中から湧き出る気持ちにしたがって行動すること。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 3 社会化学
感想投稿日 : 2024年4月23日
読了日 : 2024年4月22日
本棚登録日 : 2024年4月23日

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