佐賀のがばいばあちゃん 1 ばあちゃんとの出会い

著者 :
  • 徳間書店 (2011年10月15日発売)
4.18
  • (5)
  • (4)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 29
感想 : 7

いただきもの。
娘と一緒に開封したのですが、
横で見ていた娘が「これ、☆☆ちゃんの」と4冊さっさと自分の本棚にもっていきました。
これ、児童書だったのね ^^;
気付かなかった。

娘は早速読み始めて「おもしろーい」と言っていたのですが
しばらくすると「読めない漢字がたくさんある...」と言い始めました。
よくよく見ると「小学校中学年・高学年~」

それで私と読むことにしました。

貧乏だけどもたくましく笑って前を向いて生きるおばあちゃん。
生きる知恵も満載です。
笑いあり、こみ上げるものありで、とても感情が揺さぶられました。
読みながら涙が滲んできたところも。

話は小学2年生の主人公がお母さんと離されておばあちゃんのところへ行くところから始まるのですが、
娘(小1)の驚きと切なさが私にまで伝わってきました。
読み聞かせって、感情を共有できるんだよなあ...

ぱっと見、いかにも児童書ではないと思うのですが
中を開くと、字が大きめで、ルビもふってあるし、用語の説明書きも小さく入っていたりします。
説明のない用語も、子どもには難しいかなと思うものもありますが、
元々大人向けに書かれたものなので、
子どもと一緒に読むのは、子どもにとっても大人にとってもいいと思います。

恵まれた環境にいる子がこの本を読めば、
何かを買ってもらったり、好きなものを食べられたりしているのが当たり前のことではないと気付くかもしれないし、
恵まれない環境にある子がこの本を読めば
今の状況を打破するヒントを見つけられるかもしれません。

大人だって感情が揺さぶられるだけでなく
「生きる」ことについて何かヒントになるものがあるかもしれません。

でも...何よりもおばあちゃんパワーがすごい!!
おばあちゃんのパワーが本からはみ出している気がするくらいです^^

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 児童書
感想投稿日 : 2011年12月10日
読了日 : -
本棚登録日 : 2011年12月10日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする