僕の小規模な生活(1) (KCデラックス モーニング)

  • 講談社 (2007年12月21日発売)
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感想 : 84
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以前から書店で見かけて何となく気になっていたマンガ。
タイトルから今の世相を反映したつましい生活ぶりを描いたマンガだろうと想像していました。
半分くらいその想像は当たってたかな。
売れないマンガ家サンの話で、働く奥さんに気を遣ったり、アルバイトをしながらマンガを描いたり・・・という生活ぶりが描かれています。
話の中にタイトルに似たようなマンガを主人公が描いている場面があり、「あ、これって自伝的マンガ?」と思ったら、あとがきを見た所、当たってました。
ここに描かれたことは全て真実なのだそうです。

読んでみての感想は正直「う~ん・・・」という感じ。
絵もそうだし、主人公の性格とかも・・・。
主人公の顔にいつも目の下にのクマみたいなのがあるのが病的な感じで気になる。
売れないマンガ家さんの大変な生活ぶりを等身大で描かれていますが、大変な割にはどこか切迫感がないというか・・・。
せっかく仕事が入っても自分から断ったりしているし、やる気のない感じが見ていてイラッとくる時がありました。

経済的に不安定な仕事だから、経済的に今裕福じゃないから、将来が不安・・・そういうのは分かる。
分かるけど、20代だし、マンガの仕事だって少しずつ入ってきてるし、結婚してちゃんと家庭を築いてるし・・・。
大体、マンガ家になってるだけでもすごい、羨ましい!と私なんかからすると思ってしまう。
いくつになっても自分の夢が何かってはっきり言えない人間だっているし、希望も夢もなくただ日銭を稼ぐ仕事をしてる人もいるし、結婚だって出来ない人もいるんだから!

奥さんがこの1冊の中で目に見えてどんどん太っていってます。
編集者さんたちとの打ち合わせの中で、実際の有名なマンガ名、出版社名、マンガ家さんが登場するのが少し興味深かった。
これから主人公の仕事が増えていく毎に、そういう絡みのエピソードも増えるかも?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 青年マンガ
感想投稿日 : 2013年7月11日
読了日 : 2012年7月22日
本棚登録日 : 2013年7月11日

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