この6巻では、マキバオーはダートのG1レース「東京大賞典」でブロックバスターやアマゾンスピリットといったそうそうたるメンバーと対戦。
・・・の前にもう1つのレースでいくつかの課題をクリアする。
それは高知で行われるナイターのレース。
そこでナイター競馬への順応性をつけていくマキバオー。
さらに、実際のレースではいつものように逃げずに5番手あたりに控える競馬。
これはマキバオーのような小っこい馬にはリスクが大きい。
馬体に挟まれ抜け出せなくなったり、ぶつけられてひるむという事もありうる。
しかし、それに対する対策も飯富さんのトレーニングでは折込み済みで-。
自分の何倍もの馬体重と馬格の馬にぶつけられ、弾き飛ばされそうになってもマキバオーはひるまない・・・どころか、却って闘志を燃やす。
そして、ファムファタールは牝馬でありながら有馬記念を制する!
今回は小っこい体でひとつひとつ課題をクリアしていくマキバオーの姿が良かった。
つくづく、競馬で走る馬というのは才能や能力だけじゃダメなんだと思う。
ここ一番での精神力の強さがものを言う。
どんな環境の変化にも物怖じしない安定した性格、そして絶対に勝つ!という勝負根性。
マキバオーは誰よりもその勝負根性をもっている。
今回、有馬を制したファムファタールを見て、ファムのモデルはウォッカだと思っていましたが、ダイワスカーレットじゃないかな?と思いました。
ダイワスカーレットは私が好きな競走馬のベスト3に入る馬で、ますますファムを応援したくなりました。
- 感想投稿日 : 2013年7月5日
- 読了日 : 2013年3月29日
- 本棚登録日 : 2013年7月5日
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