多分、実話を小説風に仕上げた本。
主人公は作者の知り合いの医師の男性。
主人公は講演会で講師として呼ばれた際に知り合った女子大生の少女と交流をもつようになる。
会った事はなく、電話だけの交流。
やがて、少女は事故で亡くなるも、その亡くなったはずの本人から電話がかかってくるようになる。
彼女はもう亡くなっていて肉体がないので電話がかけられない。
だから、彼女の兄の体を使って電話をしてくる。
その不思議な電話はずっと続いてー。
霊から電話がかかってくるというと、単純に恐いけれど、この話では電話をかけてくる少女が恨みをもって電話をかけてくるという感じでないし、少女の性格が純粋で清らか、という形容詞で語られているために恐いという感じはない。
電話を受ける側も、彼女が早く成仏する事を願いつつも、電話がないと淋しいという思いを抱いたりしている。
この本では死後の世界はこういうものだ、という風に語られているけど、私自身、まだ死んだ事がないので本当やらどうやら分からない。
何故、死後の世界はこうだ、と言い切れるのか分からない。
ただ、この本を読んでいて霊魂というのはあるのかもな・・とは思った。
それと波動が大事だというのは納得した。
人の悪口を言ったり、恨んだりという低い波動をもって神様にお願いしたりすると、却って悪いものを引き寄せてしまう、というのは恐いな・・・と思った。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
佐藤愛子
- 感想投稿日 : 2019年12月2日
- 読了日 : 2019年12月2日
- 本棚登録日 : 2019年12月2日
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