ベルセルク (13) (ヤングアニマルコミックス)

  • 白泉社 (1997年3月28日発売)
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感想 : 16
5

ここまで読んで色んな事が明らかになった。
何故、ガッツは片腕と片目を無くしたのか。
体に刻まれた紋章の意味。
何故、ガッツに魔物がつきまとうのか。
何故、あの時グリフィスは敵として現れたのか。
ベヘリットとは何なのか。
そして、予言の意味・・・。
過去のあらゆる要素がピタッとおさまったこの13巻。

あまりの急展開、そして絶望的な状況に目がくらみそうになった。
ガッツは以前、魔物と対決してグリフィスと二人でもってしても倒せなかったという過去がある。
それなのに、そんな強力な魔物がそれこそ、何百も何千もウジャウジャと・・・。
仲間たちは殺され、大切なものが壊される。
そんな中で生身の人間の姿で魔物に刃向い倒し続けるガッツ。
あまりにすごい精神力だ。

これまでにサルの化物の正体を知り、人間の姿から魔界に君臨する一人となったグリフィスを見ると、魔物は人間の心の暗い部分を映し出した姿なのか?と思った。
下劣で汚い精神の人間の心をさらに増幅させる。
それが魔なのか-。

ここまで読んだ中で、何もできなくなってしまったグリフィスを初めて可愛いと思った。
それまではあまりに眩すぎたけど、そんな人がか弱い存在になって守ってあげたいな・・・と。
そんなグリフィスに対するガッツの態度も心熱くさせる。
それなのに・・・。
人間でも物でも場所でも執着心というのはこれほどに自身を滅ぼすものなのか?と思ってしまう。
そして今までに登場した人物の中で、私が一番好きだったのはジュドーだったと気づいた。

ここから新しい話が始まっていくようだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 青年マンガ
感想投稿日 : 2013年7月11日
読了日 : 2012年7月13日
本棚登録日 : 2013年7月11日

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