レ・ミゼラブル〔全4冊セット〕 (岩波文庫)

  • 岩波書店 (2003年9月9日発売)
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本棚登録 : 418
感想 : 22
5

自分にとって人生のバイブル。聖書よりも聖書らしく感じるくらい。
到底自分には真似できないがジャン・ヴァルジャンの生き方こそ気高く美しい。

ひとりの徒刑囚ジャン・ヴァルジャンが偉大なる聖人として生涯を終えるまでの物語であり、その底を流れているのは、永遠に変わることのない真実の『愛』。

それまで人間不信と憎悪の塊であったヴァルジャンの魂は司教の信念に打ち砕かれる。そして正直な人間として生きていくことを誓う。

娼婦の娘コゼットを自分の娘として、あらゆるたぐいの愛情を捧げる絶対的な存在として、彼女にまごころからの愛を注ぎ続ける。

今後、僕は欲深くなることも、自暴自棄になることも、傲慢になることもあると思う。でも、ジャン・ヴァルジャンの生き様が頭の片隅にある限り、どういう生き方が本当に素晴らしいのか再確認することができると思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説・文学(海外)
感想投稿日 : 2010年7月30日
読了日 : 2010年1月30日
本棚登録日 : 2010年7月30日

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