胞子とは かくも魅惑的なものなのか。
胞子のアンソロジー作品集なんて初めて読んだ!
店頭で見つけてこの装丁を手に取ったら買わずにはおれませんでした。
苔料理専門店に迷いこむひと
大蛇になる親子
行かず後家を生かず苔だと思いこんでいた行き遅れの娘と、従妹と、オカマが海に行くおはなし
胞子と卵子をつめこんで着床するおはなし
羊歯とセックス
きのこさんの言いまちがい
黴に侵された人間などなど
たーくさんの文豪が、これでもかっこれでもかと胞子を撒き散らしています
おもしろいです
個人的には一番最初の、苔料理をルーペで拡大したりして楽しみながら食べる、小川洋子さんの「原稿零枚日記」がすごく魅力的だった。
この小説は単独で読みたいなっと思う魅力があった。
日記風なのにちゃんと小説って売り文句はどこかで知っていたけど、本当にその通りの小説だったから小川洋子さんの才能を改めて感じずにはいられなかった。
紙の肌触りから色合い、字体、遊び心まんさい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2013年10月8日
- 読了日 : 2013年10月7日
- 本棚登録日 : 2013年10月7日
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