アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉

著者 :
  • ダイヤモンド社 (2014年2月28日発売)
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重要なことは人が何を持って生まれたかではなく、与えられたものをどう使いこなすかである。
人生が困難なのではない。あなたが人生を困難にしているのだ。
人生は極めてシンプルである。
現在の人生を決めているのは運命や過去のトラウマではなく、自分自身の考え方である。
できないことはない。人はどんなことでもできる。
それ自体は変えられなくても、それをどのような気持ちで受け取り、どのような意味付けをするかは常に私達の選択に委ねられる。
遺伝や環境は単なる材料。その材料を使い、どのような家を建てるかは自分で決めればよい。
自らアクションを起こすことでしか、運命は好転しない。人は誰もが自らを変える力を持っている。
人は過去に縛られているわけではない。自分が描く未来が自分を規定している。
過去の原因は解説にはなっても、解決にはならないだろう。
過去と他人は変えられない。しかし、未来と自分は変えられる。どちらが悪い。に時間や労力を注ぎ込むならば、そのエネルギーを未来の解決に費やす方が生産的である。
やる気がなくなったのではない。やる気をなくす決断を自分でしただけだ。変われないのではない。変わらないという決断を自分でしただけだ。
遺伝もトラウマもあなたを支配してはいない。どんな過去であれ、未来は今いる自分が作る。
人間である以上、劣等感は持っている。
劣等感を言い訳にして逃げ出すものも多いが、劣等感をバネにして偉業を成し遂げたものも数知れない。
できない自分を責めている限り、永遠に幸せにはなれないだろう。今の自分を認める勇気を持つ者だけが本当に強い人間になれる。
最も重要な問いはどこから。ではなくどこに向かってである。
感情は車を動かすガソリンのようなもの。感情に支配されるのではなく、利用すればよい。
子どもは感情でしか大人を支配できない。大人になってからも感情を使い人を動かそうとするのは幼稚である。
あらゆる行動に目的がある。

自ら変わりたいと思い努力すれば、ライフスタイルを変えることは十分に可能。このライフスタイルは自己概念、世界像そして自己理想という中核的信念を言う。
アドラー心理学では、仕事、交友、愛に人生の問題は分類される。
全ての悩みは対人関係に帰結する。
叱られたり、ほめられたりして育った人は叱られたり、ほめられたりしないと行動しなくなる。
叱ると一時的な効果はある。しかし、本質的な解決にはならない。むしろ相手は活力を奪われ、逆効果でしかない。
間違いを分からせるには、しばらく時間をおいて穏やかな雰囲気になったところで話し合いをする。
問題行動に着目するのは逆効果。正しく適切な行動に着目する。それこそが教育者の取るべき正しいスタンス。
他人と比較しない。自分の中のできている部分を見つけ、気付かせること。過去の自分と比較する。
人は失敗を通じてしか学ばない。失敗を経験し、自ら変わろうとする決断を見守る。
出来るようになってから任せるのではなく、任せるから出来るようになる。
自分だけでなく、仲間の利益を大切にすること。受け取るよりも多く、相手に与えること。幸福になる唯一の道である。
人生におけるあらゆる失敗の原因は、自分のことしか考えないことにある。
他者に貢献することで居場所を確保する。
ほめるのではなく、感謝を伝える。
自分の不完全さを認め、受け入れる。相手の不完全さを認め、許す。
自分は役立っていると実感するのに、感謝やほめられることは不要である。貢献感は自己満足でよい。
判断に迷ったら、より大きな集団の利益を優先すること。
勇気とは困難を克服する活力のこと。
できている部分に着目する。それこそが勇気づけになる。
ものの見方を変えるだけで世界はガラリと変わる。失敗ばかりではなく、チャレンジをたくさんしている。
大切なのは共感すること。
命令口調をやめて、お願い口調や私を主語にして伝えるとよい。
甘やかすと相手の勇気を奪ってしまう。独り立ちの練習を子どもにはさせる。
間違いの指摘や原因究明ということでもなく、提案をする。それこそが相手を育てる有効な方法である。
過去を悔やまず、未来を不安視せず、今に集中する。
行動に問題があるとしても、その背後にある動機や目的は善である。
どう感じるかは自分次第。
悩んでいる問題は本当に自分の問題か。その問題を放置した時に困るのは誰かを冷静に考える。他人の課題に土足で入り込まない。
相手があなたをどう感じるかは相手の課題であり、あなたは気にしなくてもよい。
課題の分離の重要性を説いている。

アドラー心理学の一部は知っていたが、本書で概要はつかめたと思う。人生はシンプルだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2018年11月23日
読了日 : 2017年6月16日
本棚登録日 : 2018年11月23日

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