母ではなくて、親になる

  • 河出書房新社 (2017年6月15日発売)
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ナニコレ!最初の1・2ページ目でギュッと掴まれた。「女性の社会進出が進んで少子化が進んだ」からのくだり。ウンウン頷く箇所の多い事(笑)カラッとした文体で、物事を中立で捉えているのが面白い。自分はこう思うが、こう思う人もいるだろう的な、決めつけがないのが面白い。
子育てエッセイも色々あるけれど、子供を可愛がってる感は溢れつつも世の中に迎合していない立場で綴られているのは中々ないので、読んで良かった。


同じ経験をしたからといって何かを分かり合える訳ではない。私の悲しみは私の悲しみで、相手の悲しみは相手の悲しみ。似た経験でも同じではない。

相手に認識されずに世話をする、それはすごく面白いこと。新生児にとって私は親ではなく、世界だ。世界を信用してもらえるようにできるだけ優しくしようと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年6月2日
読了日 : 2019年6月6日
本棚登録日 : 2019年5月23日

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