ドラッカー流 最強の勉強法(祥伝社新書207)

著者 :
  • 祥伝社 (2010年6月30日発売)
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感想 : 72
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ランチ時間に立ち寄った本屋で購入した本。本屋にはいると必ず一冊は本を購入すると決めているので、、、2010年7月10日出版と新しいので購入してみたのだけれど、何気になかなか面白かった。ドラッカーの本は10冊くらい読んでいるけれど、ここまで散らばった彼の勉強法の知識をまとめるには、時間が必要。この一冊で結構まとまっているので対費用効果としては抜群だと思いました。

中野明著「ドラッカー流 最強の勉強法」祥伝社新書(2010)
* 知識社会とは、知識が「資本と労働を差し置いて、最大の生産要素」となった社会を指す。ドラッカーは次のように語っています。「まさに知識がこれからの経済の中心的な資源となります。それゆえに継続学習は不可欠なものとなります。私達は、知識社会においては、学習の一生のものであり、卒業とともに終わるものではないという事実を受け入れなければならなくなります。」
* 高齢になっても常に成果を上げ続けようとする意欲は、ドラッカーによれば、自分自身が「過去の凶人となることなく年を取ることを可能にしてくれた経験」について触れている。①目標やビジョンをもつこと②真摯さをわすれないこと③日常生活の中に継続学習を組み込むこと④自分の仕事ぶりの評価を仕事そのものの中に組み込むこと⑤新たしい仕事や地位や任務が要求するものについて、徹底的に考えるべきこと⑥自らの啓発と配属について自ら責任をもつこと
* 勉強におけるテーマ設定3基準
① 強みで考える・・・「何事かを成し遂げられるのは、強みによってである。弱みによって何かを行うことはできない。もちろん、出来ないことによって何かを行うことなど、とうていできない」(ドラッカー)
→人はなぜ自給自足をしないのか。それは他人と仕事を分担して、自分が必要とする財やサービスを他人が必要とする財やサービスと交換する、すなわち取引をする方が自給自足よりも多くのものを得られるからである。これを取引利益と呼ぶ。取引利益のポイントは仕事の分断だ。取引を有利に進めるためには自分の得意分野の仕事を選ぶに越したことはない。
② 機会で考える
③ 価値観で考える
③>①>②
* ドラッカーは社会生態学者には基本的な3つの態度があるとした。→これにより将来の出来事を見通した。
(1) 通年に反することで既におこっていることは何か
(2) その変化が一時的なものではなく、本当の変化であることを示す証拠はあるか
(3) もしその変化に意味と重要性があるならば、それはどのような機会をもたらしてくれるのか
* ドラッカーのコンサルタントとしての教えは「できないことではなく、できることに注目せよ」「目標管理を実践せよ」の2点である。
* ドラッカーの執筆方法は「まず手書きで全体像を描き、それをもとに口述で考えをテープに録音する。次にタイプライターで初稿を書く。通常は初稿と第二稿は捨て、代三稿で完成」。つまり、①初めに全体像を書く。②文章の推敲を行う。
* 通常頭の中にあいまいと下ものが渦を巻いている。そこに何かの核ができて考えがまとまっていく。そして、文字としてアウトプットするということは、この曖昧な考えを目に見えるようにしながら、これを並べ替え、付け加え、削り取り、そして研ぎ澄まして明瞭な考えにするものである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 啓蒙書
感想投稿日 : 2010年7月15日
読了日 : -
本棚登録日 : 2010年7月15日

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