神に守られた島

著者 :
  • 講談社 (2018年7月12日発売)
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本棚登録 : 276
感想 : 42
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戦争は起きてしまった場所の分だけ
語り継がれる物語が生まれる

毎年のように
ポーランドとドイツの映画の国の人たちが
第二次世界大戦の時の
出来事を題材にした「映画」を
創っておられる

「戦争」を後世の人に伝えようとする
人たちの作品に触れるたびに

たくさんの人を殺された
被害者の立場である日本
たくさんの人を殺してしまった
加害者としての立場である日本
このことが思い浮かんでしまう

戦争時の波照間島
といえば
マラリア地獄の惨状、
一番弱い立場の人たちが
死に追いやられた

その構造は、
今もこの国に残存している

私たちの国は大丈夫なのか
私たちの国はどこに向かっているのか
と 思ってしまう

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文芸 な行 の作家
感想投稿日 : 2018年8月26日
読了日 : 2018年8月26日
本棚登録日 : 2018年8月26日

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