嘗て、北方水滸伝と駒田信二訳の水滸伝に心躍らせた事がある。久しぶりに再読したくなって積読本の奥の方から駒田信二訳のものを掘り出した。
そちらを読む前に、碩学の解説でお勉強をと思い、これまた積読本を引っ張り出した。
文庫で200ページ少々の薄い本であるのだが、中々どうして読み応えがあった。
水滸伝の成立過程がよく理解できて、割と史実や民衆の中で語り継がれ親しまれた事がうまく物語の中に取り込まれているのがよく分かった。本書発表当時、史実としての宋江二人説は新しい学説で衝撃的だった様だが、今はどういう評価になっているのか気になった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
教養系(新書等)・時事・科学読物・その他
- 感想投稿日 : 2024年2月27日
- 読了日 : 2024年2月27日
- 本棚登録日 : 2013年6月17日
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