一鳳を得る (光文社文庫 り 3-26 光文社時代小説文庫)

著者 :
  • 光文社 (2008年5月13日発売)
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御算用日記シリーズ7巻、二匹の金食い虫の借金がまだ180両有る為、幕府御算用者の職を務める生田数之進は、無二の親友早乙女一角とともに出羽国花沢藩の藩邸に潜入した。この藩は江戸家老山岡が大きな顔をして藩主然と振る舞って、前藩主の急逝後家督を継いだ嫡男政純は将軍家へのお目見えを果たしていなかった。冒頭での屋敷を夜更けに出かける奥方と籠の姫君を誰何する江戸家老と、若き藩主との会話が後に生きてきます。終盤、家老の謀議に対抗し若き藩主に扮した姉の五瀬姫と数之進との、身分を超えた恋の行方と会話に涙しました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 六道 慧
感想投稿日 : 2014年4月3日
読了日 : 2014年4月3日
本棚登録日 : 2014年4月3日

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