吉田キグルマレナイト

著者 :
  • 新潮社 (2011年11月22日発売)
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本棚登録 : 67
感想 : 18
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p179『芝居ってのはな、役者が着飾ってやるもんじゃねえんだ。着てるもん脱いで丸裸になってやるもんなんだよ』

数年前に新聞で大賞が発表されてからずっと読みたかった、第23回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞作品。
京都の大学生は、不可思議な青春をすごすものなのでしょうか。
これもまた、京都の大学生が、奇妙な着ぐるみ劇団で舞台をする物語です。

学生時代、演劇と関わっていた身なので、序盤のジョニーさんの台詞は嫌いじゃないです。
なによりもゴッツァンの、王様に言われた言葉と、ゴッツアンの言葉に感動した。
「役ってのは、自分の方に引き寄せるもんなんだ」

次第に小説というより台本読んでるイメージになっていました。
葉一の青臭さが随所染み出てる感じ。青春って恋愛のイメージがあったけど、これもすごく青春してるなぁ。(恋愛フラグも無きにしも非ず?)

ただ、ファンタジーらしい奇妙が起こるのが中盤なので、少し遅めです。雰囲気を作る前に飽きそうでした…。
後半のパレードの華やかさとかお祭り騒ぎという盛り上がりは良かったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 和書
感想投稿日 : 2012年7月4日
読了日 : 2012年6月22日
本棚登録日 : 2012年6月22日

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