オオカミとヤギの友情を描いたお話。7冊ある絵本が1冊にまとまった完全版。
タイトル自体はよく聞くように思うけれど、実際に読んだことがあっただろうか、と思い手に取った。
まさかこんなにも深い話だったとは…。
物語の後半からとてもシリアスになっていく。2人の関係が周囲にバレたあたりから、ずっと胸が苦しかった。
次から次へと困難に見舞われ、それでも相手を思いやり、信じ続ける2匹の関係性を、正しく何と言えばいいのだろう。友情だけれど、それだけでは表しきれない尊さがある。
最終章の最後から2行、「のぼってきたまんげつに〜」がたまらない。人によって、年代によって、捉え方が変わるのだろうな。
図書館で借りた本だったけれど、ちゃんと買いたい。この本と一緒に老いていきたい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
狼
- 感想投稿日 : 2021年8月23日
- 読了日 : 2021年3月3日
- 本棚登録日 : 2021年3月3日
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