お砂糖とスパイスと爆発的な何か—不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門

著者 :
  • 書肆侃侃房 (2019年6月16日発売)
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本棚登録 : 1335
感想 : 78
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「読んだり観たりするだけじゃなく批評しようぜ!」と
いう批評へのお誘い本。

私自身が読書をして「面白かった」「いまいち」
「合わなかった」で終わってしまうので
なぜそう思ったのか、を考えるときに「批評」する
ことが必要なんだなと認識しました。
「批評」には「精読」し、「何かひとつ
切り口を見つけること」が必要だということ。

個人的に面白かったのは
・さよならマギー…ヴァージニア・ウルフによる
「家庭の天使」と著者による「内なるマギー」
(=マーガレット・サッチャー)について。
私にはこの2つが半々で心に存在してる気がする。
・キモくて金のないおっさんの文学論…
身も蓋もないタイトルだけど内容には同意せざるを
得ないほど面白かった。
・プリンセスは男のロマン!…そうだったのか!と
衝撃を受けた。
・世紀末の悪女?自己実現のため戦う日論?
ゲイのアイコン?…「サロメ」って色々な解釈が
あるんだなぁ…感心した。
・理想宮か、公共彫刻か?…「アナ雪」見たこと
なかったけど、引きこもって芸術作品作ってたら
引っ張り出されたのか…えぇー…。

多面的に読書ができたら、とても有意義だろうなと
感じました。ただ私にできるかどうかは不明。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年1月8日
読了日 : 2021年1月8日
本棚登録日 : 2021年1月8日

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