ズレにつてい知りたくて読書。
社会学の学者らしい視点で世の中を論じている。
さすがに事の起こりを調べて込んでいて書かれているので勉強になる。
共感できる部分と共感できない部分があるが、それでいいと思う。
文中に引用される曲の例がglobeだったり華原朋美だったりと著者は私と同じ世代かと思ったりもする。
学歴社会の下りはその通りだと思う。学歴を否定する風潮が一時期あったが、大学進学率が上がるよりブランド力のある大学卒が大きな力を持ってくる。
フリーランラスやノマドと呼ばれる人たちには、会社員もより学歴や社歴が重要とというのも理解できる。事実、大卒じゃないと労働ビザが取れないシンガポールや香港などが存在する。高卒だとどんなに有能であっても門前払いされる。こんな国は、今後も増えていくと思われる。
21世紀になり、価値観や習慣、生活スタイルの変化がより激しくなっている。そんな中で、あと20年先も同じくらい収入がある。または、収入が上がっているなんて保証はどこにもない。
そう考えると、今、何をすればいいのか考えさせれれる。
勝間和代氏ついての批評は、なるほどと思った。
最後の、「2040年の日本」は寒々しい思いをしながら読む。人間は、階層化されて自由が制限されたほうがかえって選択に悩まないので幸せを感じるものかもしれない。選択肢が極端に少ない北朝鮮は、生命の危険さえなければ、「こんなものか」の諦めで幸せを見つけられる国なのかもしれない。人間の幸せってそんなものかも。
「炎上を避ける六つの方法」が面白かった。
読書時間:約1時間20分
- 感想投稿日 : 2015年11月19日
- 読了日 : 2015年11月19日
- 本棚登録日 : 2015年11月19日
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