家の事情で学校に行けなかったおばあちゃんが通い始めた夜間中学。学生達はみんな何かを抱えているけど、勉強ができる喜びで心満たされている。彼らは決して惨めじゃないし不幸じゃない。
息子や孫の名前を漢字で書けた時、自分の名前に込められた親の思いを知った時おばあちゃんは涙を流す。そんな事が嬉しくて幸せを感じるおばあちゃんが愛おしくてたまらない。
おばあちゃんの「戦争でじゃなくて、栄養失調で死んだ子どもの方が多かったかもしれない…」の言葉が頭から離れない。
戦争の生々しさと戦争を知らない孫の優菜のバランスがよくて児童書としてすごくいい本だと思った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年7月12日
- 読了日 : 2016年7月11日
- 本棚登録日 : 2016年7月11日
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