お道具箱って好き。本屋さんでタイトルを見た時からワクワクでした♪
化粧ブラシ、女神像、仮面、笑顔、忍耐力…などなど。色んな道具から生み出されるミステリ。ショートショートだけど味わい深い作品も多く楽しかったです。
夫婦喧嘩を解決したいなら「ヴィリプラカの微笑」。でも、この夫婦には…
嫁姑問題の話でハラハラしたいなら「風水の紅」。嫁姑どうなるの〜 風水メイクって初めて聞いた。
ミステリとして1番ゾクッとしたのは「仮面の視線」。インドで工事現場監督をする日本人と現地の人の話。米澤穂信さんの作品『満願』の中の『万灯』と雰囲気が似てなんとも言えない恐ろしさがありました。
1番切なかったのは「遠くて近い森」。あのあと二人はどうなっただろう。
精神科医と患者の話「レコーディング・ダイエット」。「レコーディング・ダイエット」には興味もあるし、この話も好きだ。
祠の中では、像に向かって、夫婦互い言い分をぶつけていいことになっていた。ただし、一つだけ厳重な決まりがあった。一方が女神に訴えごとをしている間は、もう片方はひたすら口を閉じていなければならない、ということだ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
購入本
- 感想投稿日 : 2018年10月28日
- 読了日 : 2018年10月10日
- 本棚登録日 : 2018年10月10日
みんなの感想をみる