下り坂をそろそろと下る (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2016年4月13日発売)
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本棚登録 : 991
感想 : 108
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面白かったーーー
読んだことをベースに語り合いたいって思わせてくれる本って良書だよね。

私は生まれた時からバブルが崩壊してて、好景気の時を知らない所謂、ゆとり世代、悟り世代、堅実主義、ミレニアル世代…だけど、
読んでいて団塊世代が抱える寂しさというか、そういう気持ち、あるんだ…って思った。

既に色んなことを諦めてる感はあって(私の友達も「幸せとは諦めること」って大学生の時に既に言ってる子いたし、それもそうだなって感じてた)、
でも寛容に幸せに楽しく暮らしたいし、ほどほどに夢も持って、それでも根を張って生活を築いていければって思ってる。
別にお金持ちになりたいとか成功者になりたいとかはない。

それでも、生きている限りは自分や家族のためだけじゃなくて誰かのため社会のために何かできればと思ってるし、でもどうしたら正解なのか分からない。
「創り出せる」ことが苦手なのかもしれない、というより、慣れていないだけなのかもと思う。
何でもいいから数打ちやってみて、失敗したら軌道修正すればいいよねって最近は思い地道に実践するけど、
やっぱりすぐ結果が出ないと「あー、向いてないのかも」「やっぱやーめた」って簡単に諦めちゃう。
それはある世界では(たとえば結果を求める短期的な世界では)賢明なのかもしれないけど、そうじゃないよね、っていう。

そういう例がたくさんあって、なんか、なんか、どうすればいいんだろう私、みたいな気持ちになりました。笑
長いものに巻かれない。自分が巻き込むものになる。そしてそれは楽しいもの、自信のあるもの、比べないもの、妬まないもの。
どうしたら作っていけるのかなぁ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年10月13日
読了日 : 2019年10月13日
本棚登録日 : 2019年9月26日

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