ウズタマ

著者 :
  • 小学館 (2017年11月24日発売)
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本棚登録 : 623
感想 : 123
3

やるせなさが全篇を貫いている。冒頭の謎めいた過去のシーンから24年後の物語が始まり、24年前のできごとと、24年経過した現在のできごととが交差しながら、冒頭の謎のベールが次第に明らかにされていく。そこには読者の想像を裏切らない真実が明らかにされ、物語は終わりと思うが、残りのページがかなりある。そこに一波乱が起きるが、これが大団円に向けた布石になっていく。やるせなさの中に、一条の光が差し込み、物語が閉じる穏やかさに満たされる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年6月12日
読了日 : 2018年6月12日
本棚登録日 : 2018年6月5日

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