脱力感満点の著者の姿勢が心地よい。
かといって面白おかしいことばかり書いているわけではなく、時折旅について真面目な考察なんかが挟まれていて、そのバランスがいい。
P304凡庸な日本の一地方か、奇跡の土地か。
おそらくそのような問いには意味がない。そこに答えはなく、四国巡りの体験があるだけだ。ことさらに意識しなくても、世界は自分の体験と記憶の中で形作られ、熟成され、たまには発酵過程で歪められたりもしながら、個別の着地点を見出していく。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年2月15日
- 読了日 : 2014年2月15日
- 本棚登録日 : 2014年2月15日
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