〈ハルチカ〉シリーズ、『1/2の騎士』、『水の時計』と来て本作に。初野作品の中では、現状おそらくいちばん重い。どことなく浮遊した(ファンタジーとも)「下の世界」と殺伐とした(現実的とも)「上の世界」の交差にどんどん引き込まれていく。クライマックスに至って胸がつまされるとともに、最後の一行に一抹の希望を抱かされる。とまれ、わたくし自身としては、悪意の連鎖を止められたという意味において、救いのある話と信じたい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2013年12月26日
- 読了日 : 2013年12月25日
- 本棚登録日 : 2013年12月26日
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