市場対国家 上: 世界を作り変える歴史的攻防

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2001年11月1日発売)
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感想 : 8
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経済学素人な私にも分かりやすい内容で当方感激(T_T)単語を延々覚えた公民の授業は何やったんやと思うよ。この本輪読したほうが100倍役に立つ。大事なのは一つ一つの点やなくて、点と点をつなぐ物語。今の仕組みが、過去の試行錯誤を元に成り立ってるのが理解できた。

大恐慌の影響で市場の信認が揺らぎ、まだ共産主義の可能性が信じられていた第二次大戦後のアメリカからお話は始まる。国家が経済活動全ての管理を目標とするケインズ政策で戦後の復興は進むものの、国有企業の肥大化、機能不全により1970年代に経済成長が停滞。ケインズに代わり台頭したハイエク、フリードマンの理論により、政府は小さく、基本は市場に任せる方針に変更。その後冷戦終結により国家の重心が政治から経済に移行し、グローバルマネーが世界の市場を席巻するところまでが上巻だす。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経済
感想投稿日 : 2013年2月24日
読了日 : 2010年9月4日
本棚登録日 : 2013年2月24日

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