まるでノンフィクションの犯罪ルポ本を読んでいるようだった。
終盤、これは無難な結末に着地しそうだなと思っていたら残り10数ページで裏切られた。
キーパーソンの言葉が真理だと思う。
「人はわかりやすいストーリーを聞いて安心する」
人は自分の不安を取り除き、すっきりと納得したいから事態を単純化してわかった気になる。結局は人は自分の見たいようにしか他人を見ない。
現代社会だとそれが特に顕著で、血のつながった家族のことさえ、もしかしたら何一つ理解できてないのかもしれない。
モヤッとした読後感。めちゃくちゃイヤミスだった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年6月28日
- 読了日 : 2022年6月23日
- 本棚登録日 : 2022年5月3日
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