「ルッキズム」とか「多様性」と言いながらも、美醜にこだわらずにはいられない、そんな女性たちを描いた作品だと感じた。木島佳苗を思わせる人物であるさくら(真樹)は明確には出ず、周りの人間に語らせる衆法は柚木麻子さんの「Butter』とはまた違う面白さがあった。ルポを受ける女性たちがさくらと関わりがあったことを伏せたいと匿名を希望するところも納得できた。しかし、大半の女性登場人物たちの過剰なまでの自己肯定感の低さや女嫌いなとこなど登場人物、見事にだれにも共感できなかった。アキと被害者の関係とか。被害者の姉のルポのとき、感じたことが深堀りしたものが読みたいと感じた。(アミの章で) でも花房さんの構成やストーリーはおもしろいとお持った。特にアミと詩子の内面でのマウントの取り合いとか。終章のさくらでは歌子の不気味さや黄泉醜女は誰しもが持っている女の醜い部分とも感じた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学
- 感想投稿日 : 2024年3月30日
- 読了日 : 2024年3月30日
- 本棚登録日 : 2024年3月30日
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