猫屋敷先生と縁側の編集者 (キャラ文庫 す 4-3)

著者 :
  • 徳間書店 (2017年1月27日発売)
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本棚登録 : 129
感想 : 11
5

例によって例のごとく、笠井あゆみ先生のイラストが見たいがために購入したのですが、私的に大大ヒットでした。続編が出たら絶対に買うと思います。

「見た目と違う」二人のお話で、ファッション誌から文芸に異動になった受けの晶川が、見た目はチャラチャラしてそうに見えて生真面目で、そこまで器用に立ち回れず、攻めの本屋敷は傍若無人で俺様に見えてその実、とてもきめ細やかに相手のことを気遣える大型犬系男子。というのがすでにツボでした。

特に本屋敷が晶川を好きだと自覚してからの豹変が可愛くて仕方なかったです。どこかずれた受け答えも非常に愛らしく、そこ?というようなところに引っかかったりする様は、晶川と一緒にツッコミを入れるような感覚でした。

いわゆる当て馬が出てこないので、二人はちゃんとお互いに向き合い、相手のことを疑ったりもせず(しかし嫉妬はします)。終始、ラブラブな雰囲気だったので、何度か心臓が破れました。

砂原先生の小説はこれが初めてだったのですが、筆運びも素敵で、また違う本も読んでみたいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 和書(さ行)
感想投稿日 : 2018年3月23日
読了日 : 2018年3月23日
本棚登録日 : 2018年3月23日

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