中谷美紀目当てで見た映画です。
なので、中谷美紀の美しいお姿を拝見できただけでよしとするべきなのかもしれません。
が。
随所随所にあるコレジャナイ感がすごくて、途中でだんだん飽きてしまいました。
お話としては、現実世界の藤原道長と紫式部、物語の世界の光源氏と女性たち、の二重構造で成り立っています。
現実世界と物語の世界、その両方に某事務所の俳優さんがメインで陣取っているところからして、なんとなく映画としての出来栄えではなく、プロモーションの一環なのかなと思ってしまい…。
源氏が接する女性陣も、それぞれとても美しく、演技も良かったのですが、なぜこの配陣に?と思うところが何度もありました。夕顔は、もっと儚い人の方が良かったのでは。いっそのこと、多部未華子が夕顔でも良かったのでは。六条御息所、田中麗奈の演技は素晴らしかったけれど、若すぎませんか。桐壺も、もっとたおやかでしなやかで、そしてしたたかなんだけど悲しそうな女優さんが良かったのになと思います。木村多江とか。
安部晴明も、某映画の某俳優さんのイメージがあまりにも強すぎて、なんだかこちらの晴明は中二病のように見えてしまうし、式神の二人も人間ではない妖というよりかは、頭のあまり足りない若い娘という風で。なんだか急に現れた道長を襲う怨霊も、前後が語られていないので、え、誰?と思うあいだに終わってしまうし、そのくせ道長がまったく動じていないのも不思議だし。
映画の最後、光源氏が乾いた笑いをあげるシーン、とんでもなく安っぽく見えてしまいました。アートな感じで撮りたかったのかなあと想像はしましたが、いかんせん、どうにもチープで。
登場するキャスト全員、眉目秀麗だったのですが、ふと映画の途中に平安時代の日本人って、こんなにみんな鼻が高かったものだろうかと思ってしまって、興ざめでした。
- 感想投稿日 : 2018年4月1日
- 読了日 : 2018年4月1日
- 本棚登録日 : 2018年4月1日
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