長い映画な上に複雑なストーリーライン、しかも原作未読で映画の半分以上は???な状態でありました。
でも、そんな疑問符の甲斐もあるというもの!
壮大なストーリーラインにふさわしい、人類愛のようなメッセージが心に残ります。
たくさんの役者がたくさんの役を色々な時代で演じていて、ヒューゴ・ウィービングやベン・ウィショーが女性を演じていたり、スーザン・サランドンが男性を演じていたり、あのヒュー・グラントが野蛮な人食い族になっていたりして、役者好きにはたまらない。
それぞれの時代に良さはあるわけですが、やっぱり私は1931年のベン・ウィショーが主役?になる話と、ペ・ドゥナ演じるクローンが主役の2144年が好き。特に2144年の方は、冷凍肉に馬肉が使用されていたり、遺伝子組み換えの肉が店頭に出されていたりと、現代にも起こり始めている感覚が「当たり前」になってしまった感が恐ろしかった。そして、その中でのソンミとヘジュのラブストーリーがピュアで素敵でした。愛とは浄化するものなのかもしれません。
ベン・ウィショーの話は後半、ずっと泣いていたように思います。彼が演じる報われない人間は、本当に本当にかわいそうで悲しくて、もう元には戻せないものへのやりきれない思いを抱かせます。素晴らしい役者さんですね。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
洋画(アメリカ)
- 感想投稿日 : 2015年11月14日
- 読了日 : 2015年11月14日
- 本棚登録日 : 2015年11月14日
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