メンタル・フィメール (ハヤカワ文庫 JA オ 1-4)

著者 :
  • 早川書房 (1991年11月1日発売)
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本棚登録 : 85
感想 : 2
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 日本の初期サイバーパンク小説としてSFマガジン2014.11月号に紹介されていたので手に取る。サイバーパンクといえば、ニューロマンサーのイメージしかなかったので、寓話的というか、イメージ主体の本作は意外だった。
 
 あと、手にとった理由は女性の作家だったから。偏見かもしれないが、ロボットや宇宙が多くを占めるSFは男性が多いというイメージがあってそこの女流作家というだけで、興味がわいた。
 ファンタジーで包まれている割には、よく考えるとぞっとするような話もあり(惑星で一人暮らす老人のもとにある日、宇宙を漂う親子の鳥やって来る。仲良く暮らす3人だったが、最終的には老人はその親子の体内で溶けてしまう)そのあたりの情緒がほかと違う印象。 
 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2018年12月22日
読了日 : 2014年12月12日
本棚登録日 : 2018年12月22日

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