([お]4-3)ピエタ (ポプラ文庫 日本文学)

著者 :
  • ポプラ社 (2014年2月5日発売)
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本棚登録 : 1722
感想 : 146
5

読み終わり、感激してすぐに再び読み始めた。読み落としの無いよう、一語一語確認するように。

もっと早く読んでおきたかった作品だと思った。でも今だったから、こんなに心を揺さぶられたのかもしれない。

コルティジャーナのクラウディアの圧倒的な魅力も羨ましく思ったが、貴族であるヴェロニカの苦悩に涙した。子供時代のピエタのエミーリアたちに対する想い、夫を失い孤独な生活の中での兄への失望。そんな毎日がエミーリアを介し、クラウディアとの出会いで大きく変化していくのだ。

たくさんの女性が登場する。そして絆が生まれる。それはみな、アントニオ・ヴィヴァルディ先生によってもたらされたものだ。そしてみなが懐かしく、先生との思い出を語ってゆく。私にもあっただろうか、そんな不思議な気持ちにさせてくれる作品だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2023年7月27日
読了日 : 2023年7月27日
本棚登録日 : 2023年7月27日

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