エルマーとりゅう - Elmer and the Dragon 【講談社英語文庫】
- 講談社インターナショナル (2001年5月11日発売)
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感想 : 10件
【概略】
動物島で囚われの身となっていた龍を助けたエルマーは、龍に空を飛んで自宅まで帰宅することになった。帰宅の途につくエルマーと龍だが、激しい雷雨に見舞われ、とある島に不時着することとなる。そこにはカナリアのコミュニティができており、なんとその王様は深刻な病にかかっているという。その病気の名前は「知りたがり病」、代々受け継がれる秘密の謎を解き明かしたい王様に、エルマーと龍は力を貸すことになる。エルマー三部作の2作目。
2010年11月18日 読了
2021年12月28日 読了
【書評】
翻訳されたものをずっと読んでおらず、「王様の病気ってどんな名前がつけられてるのだろう?」と思って調べてみたら「知りたがり病」なんだねぇ。素晴らしい。翻訳家さんは、時として小説化と同等以上に命名センスが問われるね。
2作目はカナリアの皆とのやりとり、トリロギーって2作目あたりは中だるみしそうなものだけど、いやいやいや、面白いよ。王様の好奇心に病む姿とか、龍の子どもな感じとか、楽しめる。そして、人間達が残した宝を動物達が楽しむあたりも、イイ。小学校の時に音楽の授業で買わされたハーモニカも、エルマーの物語では羨ましい、なんか欲しくなる楽器になるという。子どもの、いや、人の冒険心を徹底的にくすぐる作りだよね。
1作目を読んでなくても十分に楽しめる作品なので、もし自宅に積み読状態であるようならば、どうぞトライしてもらえるといいと思うよ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
SF・ファンタジー
- 感想投稿日 : 2021年12月29日
- 読了日 : 2021年12月28日
- 本棚登録日 : 2021年12月29日
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