虎口からの脱出 (新潮文庫 か 22-2)

著者 :
  • 新潮社 (1990年1月1日発売)
3.81
  • (14)
  • (18)
  • (18)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 163
感想 : 16
4

およそ27,8年ぶりの再読。
やっぱり面白い。胸躍る。

こんなに優れた冒険小説が今となっては絶版になっているなんて!
売れるはずの作品をあきらめてしまう出版社は一体何をやっているのか…… 
電子書籍でもいいから今すぐ復刊するべきだ。

列強がひしめく昭和初期の中国が舞台。
現代史の一端を知ることができたし、この時代の歴史に興味を持つようになったのもこの一冊があったからだ。

大陸を舞台にデューセンバーグという車を駆って、主人公たちが繰り広げる逃亡劇は手に汗握らずして読めない。

この時代の中国に憧れる。
日本はこのあと、さらに狂っていくことになるのだが。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本文学
感想投稿日 : 2013年12月11日
読了日 : 2013年12月11日
本棚登録日 : 2013年12月11日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする