抗生物質を考えるの巻。
医者という仕事は「医療行為の判断に足るおおざっぱな構造定義をしつつ、個別の病状の経緯を観察していく」という内容が印象的だった。
ひとつとして同じ病気はない、
ただし医療行為をするには大雑把なまとめをしたうえで、細かく病状をウォッチし見直しをはかっていくと。
言われてみればそのとおりだけど、そういう見方はしたことなかった。
各論としては、かぜに抗生物質は不要(そうだよね)、副鼻腔炎に抗生物質は不要(そうなの?驚)あたりはメモメモ。
また、基礎医学(理論)と現場医療(実践)をつなぐ臨床医学(理論と実践の橋渡し)が軽んじられている現状、
本来わびさびなど引き算の文化をもつ日本ではこと足し算の医療で必要以上の薬を処方している、という記述が興味深かった◎
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- 感想投稿日 : 2015年8月12日
- 読了日 : 2015年8月12日
- 本棚登録日 : 2015年8月12日
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