劇団員の芹沢夏帆は住宅地図調査のアルバイトを
先輩から引き継ぎ、キャリアも3年になろうとしていた
小学生の頃、三年間だけ住んでいた埼玉県の四ツ坂町に
調査員となって二十数年ぶりに訪れた時、同級生と再会します
その夜、夏帆は同級生の家の近くで不審者に襲われ
その近くで「ヒラスマサコ」という女性が殺害される事件が起こり
ヒラスマサコと夏帆のつながりから警察は夏帆をシロともクロとも
いえない扱いをします。夏帆の同級生の主婦仲間の連絡網が
事件の重要人物達を登場させ夏帆をいやおうなしに事件に
巻き込んでいき、狙われる夏帆
夏帆が握った決定的な証拠は・・・。
同じ年でも家庭を持っている人と独り者では
世界がかなり違ってくる
この年になってくると彼女たちの姿は未来の自分ではなく
自分には決してなれない他人だと気付いた時
夏帆は彼女達にいいようのない憎悪を抱きます。
お芝居や恋愛を諦めて田舎に帰っていった先輩のように
なりたくないと思っていたのに早く諦めろとまわりからの
無言の圧力がかかる。わずらわしい田舎での生活
同級生もほとんど結婚して子供がいる
生活への不満、将来の不安に自分だけなんで
こうなっちゃったんだろうと思わずにはいられなくなる
自分ではどうしようもない事がいくつも重なった時
弱音を吐きたくなることもありますね
夏帆の気持ちも分からなくはないです
しかし、この嫉妬や不満、夏帆が嫌っている
親戚の伯母にとても似ている
夏帆は何か変わったのだろうか
気持ちが落ちていく内容だっただけに
最後ぐらいすっきりとさせて欲しかった。
- 感想投稿日 : 2015年3月24日
- 読了日 : 2015年4月1日
- 本棚登録日 : 2015年3月24日
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