さかしま (河出文庫 ユ 2-1)

  • 河出書房新社 (2010年8月3日発売)
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感想 : 67
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反自然主義、反小説であり、デカダンスの聖書と呼ばれ、ワイルドやブルトンに影響を与えたらしい。人工的な楽園に閉じこもり高度に洗練された収集物を前に奔放な想像力は時間や地理上の制約を受けることなく旅をする。想像力の前では現実は無力であり虚しい幻想である。没落する貴族になりかわり台頭してきたブルジョワへの痛烈な皮肉、カトリシズムの堕落と古き良き中世への憧れが強く感じられた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: フランス文学
感想投稿日 : 2011年6月2日
読了日 : 2011年6月2日
本棚登録日 : 2010年12月4日

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