おまえら行くな。死導編 (竹書房文庫)

著者 :
  • 竹書房 (2011年2月28日発売)
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本棚登録 : 38
感想 : 7
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「これは決して楽しい仕事ではない。でも、心のどこかで〈悪霊の仕業以外の何者でもないものすごい恐怖〉と言うのを味わってみたいという欲求もある」と語る北野氏の言葉は本音であると思う。他人事だから、自分には害が無いから、怪談を純粋に楽しむことができるのだ。それを仕事だからという理由で、お守りも持たずに取材する勇気に感服する。

怪異蒐集家の中山市朗氏が登場する体験談(巷では「京都の幽霊マンション」と呼ばれているらしい)もあり、やはり狭いギョーカイなんだとあらためて納得した。しかも、その話は中山氏が執筆している『現代百物語「新耳袋」第六夜』にも載っており、以前読んだ覚えがある。いろんな角度から一つの実話怪談を捉えることができるなんて、素敵過ぎる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 心理学
感想投稿日 : 2019年11月23日
読了日 : 2012年4月6日
本棚登録日 : 2019年11月23日

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