豊かになれる仕事 貧しいままの仕事

著者 :
  • 龍門出版 (2002年8月1日発売)
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本棚登録 : 18
感想 : 3
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前半は過激な内容で、後半は予想に反して堅実な内容の本です。
前半で書いていることで、特に強烈に印象に残っていることです。
資本主義社会とは資本家のための社会。
金持ち(資本家)は金を提供するだけでさらに金持ちに、
貧乏(労働者)は体と時間を提供するだけでずっと貧乏。

言われてみれば当たり前ですが...。

でも、後半では、株式投資などのマネーゲームなどに走るのではなく、
地道に経営者としての実力をつけるため、小資本の自営業からスタートを薦めています。

サラリーマンの労働・努力に対する見返りの少なさを嘆き、
物事の本質が見えていますか?と問いかけ、
国や会社に頼らない生き方を始めようよ、と
自らの体験を踏まえて、メッセージを送っている本です。

ただ、この本が著者の考え方の全てではないと思いますが、
あまりにも自分が手にする金へのこだわりや、
著者がサラリーマン時代に報われなかった憤りを
文章の端々から強く感じてしまうのは私だけでしょうか。

それはさておき、高度成長時代は終わり、サラリーマンもリストラの憂き目に
会ったりしないよう、努力を怠らないでね、努力の方向を間違えないでね、
とも言っています。
これらの内容を1時間で読めるのは時間の節約になるかも。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2011年5月3日
読了日 : -
本棚登録日 : 2011年5月3日

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