100年前の京都あたりの話なんかな。狸に騙されたり、河童に出会ったり、サルスベリの木に好かれたり、亡くなった友人と話をしたり、そんな日常を驚きはするけどすんなり受け入れられる主人公。分からないものを分からないまま受け入れる、恐怖しないって柔軟な考えは、現代でも他者を尊重するのに必要な事だと思う。ファンタジーなのに八百万の神々がいる日本の宗教観が、そこに彼らが存在する情景を懐かしく想像させるし、彼らを見られない現代が少し寂しく思える。こういう妖しくて優しい話めっちゃ好きです
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2021年4月5日
- 読了日 : 2021年4月5日
- 本棚登録日 : 2021年4月5日
みんなの感想をみる