家守綺譚 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2006年9月28日発売)
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感想 : 1102
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100年前の京都あたりの話なんかな。狸に騙されたり、河童に出会ったり、サルスベリの木に好かれたり、亡くなった友人と話をしたり、そんな日常を驚きはするけどすんなり受け入れられる主人公。分からないものを分からないまま受け入れる、恐怖しないって柔軟な考えは、現代でも他者を尊重するのに必要な事だと思う。ファンタジーなのに八百万の神々がいる日本の宗教観が、そこに彼らが存在する情景を懐かしく想像させるし、彼らを見られない現代が少し寂しく思える。こういう妖しくて優しい話めっちゃ好きです

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年4月5日
読了日 : 2021年4月5日
本棚登録日 : 2021年4月5日

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