「本をつくる」という仕事 (単行本)

著者 :
  • 筑摩書房 (2017年1月25日発売)
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本棚登録 : 703
感想 : 55

子どもの頃から本が大好きでずっとお世話になってきて、出版社でバイトしたこともある。だから本にかかわっている人たちのことは意識しているつもりだったけど、著者、編集者、校正、印刷、営業、くらいは意識していたけど、活字作成者、製紙業界のことなどはちょっと意識を向けてなかったかもしれない。本書で取り上げられるのは印刷会社の事業としての活字作成(違いが判ってなかった!)、製本マイスター(古本屋さんでこうしたことをしているところはあるけど、欧州のような本格的なものではない)、活版印刷(三日月堂!)、校閲(校閲と校正の違い!)、製紙業、装幀家、海外本のエージェント(翻訳もの好き!お世話になってます)、児童文学作家(角野栄子さん)の8つの分野の専門家から語られる本作り。どの方も自身の仕事へのプロ意識とそれでいて本に対する優しいまなざしがよい。この本の作り自体も丁寧な仕事だと感じた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 和書一般
感想投稿日 : 2021年4月29日
読了日 : 2021年4月23日
本棚登録日 : 2021年4月29日

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