屍者の帝国 (河出文庫)

  • 河出書房新社 (2014年11月6日発売)
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本棚登録 : 349
感想 : 24
4

伊藤氏が書いた序盤以外を、円城氏が引き継いで完成させた作品。
ハーモニーを読んでからこちらを読むと、やはり書き方が別物だなと。これぞ伊藤計劃だ!とワクワクして読めたのは正直序盤だけでした……
ですが別物なのだと割り切って読み進めると、円城氏の独特の文体に慣れた中盤からは作り込まれた設定や重厚なストーリーに引き込まれてどんどんページをめくってしまいました。要はスルメ小説です。映画を見た後に何度か読むと、そのたびに気づきがあってさらに面白いかと。
読み終わってお腹いっぱいになったあとにまたもう一度読み返してみようと思える不思議な作品でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年7月11日
読了日 : -
本棚登録日 : 2020年7月11日

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