オタク学入門

著者 :
  • 太田出版 (1996年5月1日発売)
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本棚登録 : 183
感想 : 18
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○パクリ合戦
○オタクのもつ三つの眼
 1「粋」の眼
  →日本文化の「見立て」と特撮、
   世界(戦隊者は5人!というルール)と
   趣向(その戦隊は虫をモチーフにしている、などの独自性)、
 2「匠」の眼
  →合成の大変さ、それを見る楽しみ、ハリウッドのシナリオ学
 3「通」の眼→少年漫画の売り上げ合戦、手塚治虫と宮崎駿
○(西洋)メインカルチャー→カウンターカルチャー→サブカルチャー
○(日本)西洋から輸入→さるまねのサブカルチャー←(対立)→オタク文化
 →オタク文化は日本文化の発展だ!

1996年に書かれた評論読み物。
わかりやすい図式と、けっこう優しい目線。
この図式やハリウッドと日本の対立などは、読み物として面白かった。

自分のオタクとしての立ち位置がわかる、というのが嬉しいところ。
エヴァOPをコマ送りしていたのは私だけではあるまい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトエッセイなど
感想投稿日 : 2016年7月13日
読了日 : 2016年7月15日
本棚登録日 : 2016年7月13日

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