この人の基本姿勢は、孤独、幽囚、憂い、さらには車への偏愛などに帰せられるが、
二カ所、大変美しいところがあった。
「英雄たちの世界」わたしは星を見ない、愛し愛されていたことを思い出してしまうから。
「山の上高く」山の持つどこかよそよそしい完全さがわたしを死にたい気持ちにさせる。人間は憎むべきものだ。かわいそうな月。
しかしやはり、集中随一なのは「ジュリアとバズーカ」。この雰囲気を出せる文章は、他にない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学 海外 イギリス
- 感想投稿日 : 2013年8月18日
- 読了日 : 2013年8月18日
- 本棚登録日 : 2013年7月11日
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