一億総貧困時代

著者 :
  • 集英社インターナショナル
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本棚登録 : 74
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797673388

作品紹介・あらすじ

ごく一部の富裕層を除き、多くの人々にとってすでに他人事ではない「貧困日本」の構造を、当事者たちへの取材を通して克明かつ平易に提示。「自己責任」大国日本の異様で身近な現実を浮き彫りにする。

感想・レビュー・書評

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  • 著者の雨宮処凛さんは、1975年1月生まれ。
    作家であり、反貧困ネットワーク世話人でもある。
    今までの人生でそれなりの挫折経験があり、現在は格差・貧困問題などに取り組んでいるようである。

  • この本を読むまでは『一億総貧困時代』というタイトルにピンとこなかった。決して裕福ではないけど私は自分は貧しいと思う生活をしているとは思ったことがないからだと思う。人間は産まれた時はみんな平等という人もいるだろうが 子供は親を選べないしある程度大きくなるまでの環境は子供にはどうすることも出来ないと思います。その後の努力をしないで不満ばかり言うのはどうかと思うけれど この本を読み終えてやはり平等とはいえないかな?と感じました。だったらもう自分自身で納得出来る生き方をした方が満足出来るのではないでしょうか...

  • 章ごとに異なる貧困問題を取り上げたノンフィクション。出だしから靴下を履ける幸せという重い話。
    現代の団塊ジュニア世代なら起こりうる介護貧困が切実であるがホームレスから支援する側になるという話は感動的。

  • 雨宮処凛の本は好き。
    日本人はたしかに貧しくなっていってるよね。
    貧困率は上昇してる。

    それなのに、公園や橋の下からはホームレスを追っ払ったので、「ホームレス」と定義される人の数は、かなり減っている、という矛盾。

    追っ払われたホームレスたちは今どこにいるのか?

  • 色々な人が登場してきて面白かったですね…アリさんマークの人はこの後、ドキュメンタリー映画化されていて、僕はその作品も観ましたねぇ…ああ、あの映画のことが書かれている!と胸が熱くなりましたねぇ…(!) 社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    最後の、30代非正規の座談会はなんだかネガティブなオーラに包まれていて読んでいて嫌な心地でしたね…男の方はアホで良いんですけれども(!)、女性がね…まあ、現実をちゃんと見ているのは女性ってことでしょうかね…でもまあ、もうちょっと何とかならんのかなぁ…? と思います…。

    この本が出版されたのは2017年とのことでもう四年経っていますから、この女性ももう40歳…何をしていることやら…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    というわけで、世の中コロナ一色となり、この本に登場してきた貧困層の人にとってはますます辛い世の中になっていますが(!)、元気だけが取り柄! という感じでこのコロナ禍を乗り切っていけたらいいですね♪

    さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 文章がわかりやすく、貧困の実態がよくわかりました。雨宮さんの文はうまいです。

  • 368.2

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著者プロフィール

1975 年北海道生まれ。作家・活動家。「反貧困ネットワーク」世話人。フリーターなどを経て2000 年、『生き地獄天国』( 太田出版/ちくま文庫) でデビュー。主な著書に『生きさせろ! 難民化する若者たち』( 太田出版/ちくま文庫)、『相模原事件・裁判傍聴記 「役に立ちたい」と「障害者ヘイト」のあいだ』( 太田出版)、『コロナ禍、貧困の記録 2020 年、この国の底が抜けた』( かもがわ出版) など多数。

「2022年 『手塚マンガで学ぶ 憲法・環境・共生 全3巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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