一病息災 (中公文庫 う 9-6)

著者 :
  • 中央公論新社 (2003年6月1日発売)
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本棚登録 : 81
感想 : 10
5

百閒先生のお話は,どれも一々腑に落ちる.
3年連続で人間ドックで再検査になった今読む本としては,まことにふさわしい.百閒節全開であるが,百閒先生がこんなに持病に苦しんでいたとは知らなかった.毎日昼まで寝ているのも宜なるかな,という感じである.
しかし,百閒先生のわがままを,単なる幼児性の現れ,と見てはいけない.それと表裏一体で存在する達観,その両者の微妙なバランスが百閒先生の文章の魅力であるのだろう.

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年1月18日
読了日 : 2014年1月18日
本棚登録日 : 2014年1月18日

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