『知的複眼思考法』で紹介されていて、古い本だったので中古で購読。
アウフヘーベンの考え方が、仕事の中での思考法にも応用できるのかなと思っていたが、アウフヘーベンには全く触れられていない。一番紙面を割いて解説している『精神の現象学』に出てくる言葉のようなので、そう思って読むと、これがアウフヘーベンなのかなと思えるところはある(”歴史は大きく自由と共同性を達成する方向へと進みつつある。『精神の現象学』は何よりも、このことを主張するものだった”とか)
ではあるが、一番の気付きは、偉大な哲学者も一人の人間であり、その思考が導かれた背景、当時の社会情勢やその人個人にとってどんなタイミングだったのか、そんなことに当然大きな影響を受ける。一人の人間にとっては長い人生、ずっと同じ論調なわけもなく、成長なのか、少なくとも変わっていくということだ。
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- 感想投稿日 : 2023年3月12日
- 読了日 : 2023年3月6日
- 本棚登録日 : 2023年2月24日
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